昭和41年の『日本言語地図』は全国で2400地点調査した結果が出ていますが、宮崎でアオジンタンが使われている例はありません。この調査の話者は明治末〜大正生の話者ですから、アオジンタンがその後に発生したことは事実です。私の調査では、60代の使用率が25%、20代がほぼ100%となっています。方言はマスメディアで使われることばではありません。少しずつ何十年とかけて伝播します。方言の伝播速度は平均で1年1キロしか進みません(あくまでも平均です)。流行語と違い、高年層でも少数の使用者がいるところが新方言の特徴です。私の調査でも60代で25%が使っているのです。しかし、地域全体からすると新しい方言なのです。
新方言というと流行語と誤解されるかもしれませんが、口伝い・地伝いで伝わる方言は、ゆっくりゆっくりと長い時間をかけて進行します。方言がどのようなことばであるかという視点から「新」という意味を考えて見て下さい。
ちなみに私は早野(平野ではなく)です。